突き指は引っ張ってはいけない?正しい応急処置とやってはいけない行動を解説

2026年11月9日

「突き指をしたら、指を引っ張れば治る」

昔、そんな話を聞いたことはありませんか?

バレーボールやバスケットボールなどのスポーツ中に起こりやすい突き指ですが、実は日常生活のちょっとした場面でも起こる身近なケガです。

突き指をすると、指が腫れたり、曲げ伸ばしが難しくなったり、強い痛みが出たりすることがあります。

軽いケガだと思って放置してしまう方もいますが、突き指には靱帯損傷や骨折、脱臼、腱の損傷などが隠れている場合もあります。

今回は、突き指が起こる原因から、正しい応急処置、やってはいけない行動、医療機関を受診する目安まで詳しく解説します。

突き指とは?なぜ起こるの?

突き指とは、指先に強い力が加わることで、指の関節やその周囲の組織が傷つくケガの総称です。

例えば、次のような場面で起こります。

  • バスケットボールやバレーボールでボールが指先に当たったとき

  • 転倒した際に手や指を床についたとき

  • ドアや家具などに指を強くぶつけたとき

  • 子どもと遊んでいるときに指へ予想外の力が加わったとき

突き指では、指の関節を支える靱帯や関節包、腱、骨などが損傷することがあります。

特に注意したいのは、見た目だけではケガの程度を判断できないということです。

少し腫れているだけに見えても、骨折や靱帯の損傷が起きている場合があります。

突き指をしたときに現れやすい症状

突き指の症状は、損傷した場所や程度によって異なります。

代表的な症状には、次のようなものがあります。

① 指の痛み

指を曲げたり伸ばしたりすると痛みが出ることがあります。損傷が強い場合には、何もしていなくても痛むことがあります。

② 指の腫れ

関節や周囲の組織に炎症が起こることで、指が腫れることがあります。時間が経ってから腫れが強くなる場合もあります。

③ 内出血や変色

損傷によって皮下出血が起こり、指が赤紫色になることがあります。

④ 指が曲げにくい・伸ばしにくい

痛みや腫れによって動かしにくくなることがあります。また、腱や靱帯の損傷によって正常に動かせなくなる場合もあります。

⑤ 関節の変形

指が不自然な方向に曲がっている場合は、骨折や脱臼などの可能性があるため注意が必要です。

突き指をしたときの正しい応急処置

突き指をした直後は、無理に動かさず、損傷を悪化させないことが大切です。

1.安静にして指を無理に動かさない

まずはスポーツや作業を中断し、指を休ませましょう。

「動かせるから大丈夫」と考えて、何度も曲げ伸ばしをして確認することは避けてください。

損傷した靱帯や腱に負担がかかり、痛みや腫れが悪化する可能性があります。

2.患部を冷やす

痛みや腫れを和らげるために、冷却を行うことがあります。

氷や保冷剤をタオルで包み、患部に当てましょう。

1回15〜20分程度を目安に、皮膚の状態を確認しながら冷やしてください。

氷を直接皮膚に当てたり、長時間冷やし続けたりすると、凍傷などを起こす恐れがあるため注意が必要です。

冷却は痛みを和らげるための補助的な方法であり、骨折や靱帯損傷そのものを治すものではありません。

3.必要に応じて保護・固定する

突き指では、損傷した部分を保護し、余計な動きを防ぐことが重要です。

テーピングや装具などで固定する場合もありますが、適切な固定方法は損傷部位によって異なります。

自己判断で強く巻きすぎると、血流を妨げたり、痛みを悪化させたりする可能性があります。

特に、指先がしびれる、冷たくなる、色が悪くなる場合は注意が必要です。

骨折や脱臼が疑われる場合は、無理に指を動かしたり、元の位置に戻そうとしたりせず、医療機関で確認してもらいましょう。

4.手を心臓より高い位置に保つ

腫れを軽減するために、可能な範囲で手を心臓より高い位置に保つことも役立ちます。

座っているときはクッションの上に手を置くなど、無理のない姿勢を心がけましょう。

また、指輪をしている場合は、腫れが強くなる前に無理なく外せるなら外しておくことも大切です。

突き指をしたときにやってはいけない4つの行動

突き指は身近なケガですが、間違った対処によって症状が悪化することがあります。

① 指を強く引っ張る

昔から「突き指は引っ張れば治る」と言われることがありますが、これは誤った対処法です。

指を無理に引っ張ることで、損傷した靱帯や腱にさらに負担がかかる可能性があります。

脱臼や骨折が起きている場合には、状態を悪化させる恐れもあります。

突き指をしても、絶対に自分で指を引っ張って治そうとしないでください。

② 受傷直後に温める

突き指をした直後に腫れや熱感がある場合、熱いお風呂や温湿布などで温めると、腫れや痛みが増すことがあります。

受傷直後は、無理に温めず、患部を保護することが大切です。

ただし、冷却と温熱のどちらが適切かは、受傷からの経過や症状によっても異なります。

③ 自己判断で強く固定する

テーピングを何重にも巻いたり、指を無理な角度で固定したりすることは避けましょう。

指のケガにはさまざまな種類があり、適切な固定位置や期間も異なります。

誤った固定は、血流障害や関節の動かしにくさにつながる場合があります。

④ 長期間放置する

「そのうち治るだろう」と考え、痛みや腫れがあるまま放置することも注意が必要です。

突き指だと思っていても、骨折や腱の断裂が起きている場合があります。

適切な対応が遅れると、関節の動きが悪くなったり、指が伸びにくい状態が残ったりすることがあります。

ただの突き指ではない?注意したいケガ

突き指という言葉には、さまざまな指のケガが含まれています。

靱帯損傷

関節を支える靱帯が傷ついた状態です。痛みや腫れが出るほか、損傷の程度によっては関節が不安定になることがあります。

骨折・剥離骨折

指の骨が折れたり、靱帯や腱が付着している部分の骨が引っ張られて剥がれたりすることがあります。

脱臼

関節を構成する骨が正常な位置から外れた状態です。変形や強い痛みを伴うことがあります。

マレットフィンガー(槌指)

指先の関節を伸ばす腱が損傷したり、腱が付着する骨が折れたりするケガです。

指先が下がったままになり、自分の力では十分に伸ばせなくなることがあります。

このようなケガは、外見だけで区別することが難しいため、必要に応じて画像検査などによる確認が重要です。

突き指はどのくらいで治る?

突き指の回復期間は、損傷した組織や重症度によって大きく異なります。

軽い靱帯損傷であれば数週間で改善する場合もありますが、強い靱帯損傷や骨折、腱の損傷では、より長い期間が必要になることがあります。

突き指の固定期間はおおよそ2〜3週間、骨折の場合は3〜5週間必要になりますが、年齢や程度によって違ってきます。固定期間が不必要に長いと関節の拘縮(関節が固まってしまうもの)が強くなるため、注意が必要です。

また、痛みが軽くなったからといって、損傷した組織が完全に回復しているとは限りません。

スポーツへの復帰や指の運動を再開するタイミングについても、損傷の状態に合わせた判断が必要です。

こんな症状がある場合は医療機関へ

次のような症状がある場合は、早めに整形外科などの医療機関を受診しましょう。

  • 指が明らかに変形している

  • 強い痛みや腫れがある

  • 指を自分の力で曲げたり伸ばしたりできない

  • 指先にしびれがある

  • 指先が白い、青紫色になる、冷たくなる

  • 痛みや腫れが改善しない

特に、明らかな変形、指先の血流障害、強いしびれ、傷口から骨が見える場合などは、速やかな医療機関での対応が必要です。

骨折や脱臼などが疑われる場合は、レントゲン検査などが必要になることもあります。

まとめ|突き指は正しい初期対応が大切です

突き指はスポーツだけでなく、日常生活でも起こりやすいケガです。

しかし、軽いケガだと思って無理に指を動かしたり、引っ張ったりすると、症状を悪化させてしまう可能性があります。

大切なのは、無理に動かさないこと、必要に応じて冷却や保護を行うこと、骨折や靱帯・腱の損傷を見逃さないことです。

痛みや腫れが強い場合や、指の動きに異常がある場合は、自己判断せず、早めに医療機関で状態を確認してもらいましょう。

名古屋市瑞穂区・新瑞橋駅近くのいまむら接骨院

いまむら接骨院では、身体の状態や症状を確認し、一人ひとりに合わせた対応を大切にしています。

特に固定具はケガの程度に応じて変化させていきます。

テーピング固定比較的軽度の突き指で且つ、どうしても試合に出たい、固定具ができない場合に使用します。
包帯固定比較的軽度でテーピングではかぶれやすい場合に使用します。包帯は伸縮性のある包帯と非伸縮性の包帯がありますが、非伸縮性の包帯の方が固定力がありおすすめです。ただし巻くのにはコツが入ります。
サポーター固定サポーターは取り外しがしやすいため、比較的軽度の突き指に使用しますが、安易に取り外して動かすと治りが悪くなる可能性があります。
アルフェンス固定アルミの板のような固定具で突き指から脱臼、骨折など幅広く使用でき固定力も強いです。
ギプス固定指でも中手骨(手の甲)の骨折などにはギプスによる固定を行います。特徴としては固定力が強く、取り外しが出来ないため、骨折した箇所がずれないようにしたい時には重宝します。

突き指などのケガでお困りの際も、まずは損傷の状態を適切に確認することが重要です。
骨折や脱臼などが疑われる場合は、必要に応じて医療機関での検査・診断をご案内します。
指の痛みや違和感をそのままにせず、適切な対応を心がけましょう。

指関節アルフェンス固定

当院でのアルフェンスと包帯による固定です。小指のケガの場合は薬指も一緒に固定してあげると固定力が増します。